インドボランティア活動を通じて
(平成25年11月24~11月28日) ヨーガ療法士 村上朋子
11/24(日)【マンション見学とバーラタ・ヨーガ・ニケタン講師へのヨーガ・セラピー指導】
夜中12時を過ぎた頃、少し早めに飛行機が到着したのに、デリーの空港には、ちゃんとアニールさんの笑顔を発見!
デリーの夜中にやはり1人でホテル迄タクシーで行くには少し不安なもの。
アニールさんが一緒なので、タクシーに乗り込んだ時から、もうホテルにでも到着したかの様にホッと一安心でした。
夜中のこんなに遅い時間に本当にご苦労様です!
ホテル到着後、4時間程度の仮眠を取って、朝食後、皆さんと合流させて頂きました。
朝からの予定はグレイターノイダ(グランドマックス)にある、閑静なマンションをさせて頂きました。
今後のバーラタ・ヨーガ・ニケタンの活動にも利用する可能性のある場所ということで見学させて頂きました。
門番付きで芝生張りの敷地内は広々としていて、プールやジムアクティビティールーム、レストラン等が備わっており、ここが本当にデリー?インドなの?と思う程の落ち着いた雰囲気でした。
でも、所々の芝生の上では、パンジャビ・スーツ等の服を着た女性達が座り込み、何やらくつろいでいる様子を見ると、やっぱりここはインドと思える風景がちょっと不思議な光景でした。
部屋の中も、シンプルで清潔感があって、明るいお部屋で住みやすそうな空間でした。
午後は、インターナショナルにて、バーラタニケタン所属のヨーガ講師らに、アイソメトリック・アーサナの指導を鈴木智子先生が行われました。YIC受講生の虫賀さんと私はサポートとして、実習者らの間に入り、指導のお手伝いをさせて頂きました。やりがいがありました!そこにお集まり頂いた、学校でヨーガを教えておられる先生方はご自身のアーサナや呼吸のやり方をお持ちです。負荷掛けの腰押し等は何度も前で説明があっても、どうしても、腰を後ろに反って押していたりで、やはり、1回60分の実習の限界が見えました。でも、サポートの入っている私達が何度もうるさくダメ出しをしても、そこは熱心に、実習して下さっていました。
11/25(月)【バーラタ・ヨーガ・ニケタン講師による、ヨーガ・セラピー指導風景見学】
身体障害児のアンチャルスクールにて、キラン先生による指導を見学。
指導担当のキラン先生と少し、指導前にお話させて頂きましたがヨーガの指導には凄くやりがいを感じるとおっしゃっていました。
2年前のジャイプールでの指導時、負荷掛け後の弛緩時にゆっくりと時間を掛けながら、呼吸を感じながら弛緩を感じるという意味で導入してみた「い~ち、に~、さ~ん」と数えるやり方でお伝えしたつもりが、やはり少し違う形で伝わっていた様でした。声を出して数を数える事に集中していて、弛緩を感じましょう!の様な指導が出来ているのかは、疑問が残る感じではありました。
11/26(火)【グレース・トヨタ社での朝のお祈り見学】
午前:グレース・トヨタ社での朝のお祈り見学
昼食:グレーストヨタ社長プラディープ氏と部品工場社長のビピン氏を交えて昼食
午後:男性陣はバット先生と打ち合わせへ。女性陣はバハイ国立共同体の寺院の瞑想ホールにて、平和の祈り
夕食:宿泊先のホテルにてバット先生ご夫妻らと夕食
インド国内における、トヨタ自動車販売のトップ・セールス企業である、グレース・トヨタ社本社での、朝のお祈り。これが今回の一番の目玉と思いやって来たデリーへの旅です。
まずは、社長室へお招き頂き、プラディープ社長のお話を聞かせて頂く事になりました。
社長室の前室にも、プラディープ氏のお父様が信仰していらっしゃったグルジの写真や神々を祀られてありました。そこには綺麗にお花が飾られてあり、祈りの儀式が以下に大切にされているのかが伺える様子でした。
社長室では、お父様の事やご自身のスピリチュアル体験を熱くお聞かせ下さいました。
200人以上もいる社員(社員全体では600人)が一斉に並んで朝のお祈りをする準備が整った段になると、私達は社長様に促され、車と社員が並ぶ階下のショールームへ。皆が一斉にガヤトリマントラを聖唱する空気感は圧巻であり、神聖でした。そこは紛れもなく、ショールームのはずなのですが。
その後、ショールーム裏手にある、社内の寺院にも参拝させて頂きました折も、私達がお祈りを捧げている間中、会社専属の僧侶が背後でマントラを唱えてくれていて下さいました。そこでも、「あれ?ここって、確か自動車屋やったよね?」と思う雰囲気でした。
氏のお話のどのお話の中にも、神様のご計画の下に生かされているご自身の立場というのを真摯に捉えておられる生き方が伝わってくるお話だと私には伝わってきました。
一見、ビジネスマンとして生きる事と宗教的な生き方とは対立するかの様にとらえがちなこの世の中にあって、本当の高い宗教性とはこの様な姿勢なんだなということを見せて頂けた体験でした。
確かに、社員が一斉にお祈りを毎朝唱えるという事は、インドという混沌とした中にも高い宗教性を残し持つ国ならではの様に思われますが、私はこの旅で自分の育った環境や土壌の中にあった、もしくは自分の中にあったそれと同じ本質のものを再発見しました。確かに私の祖母が毎朝お天道様を拝んで、唱えていた言葉の中には、神様への感謝だけがあった事を思い出しました。
木村先生がいつも手を替え品を替えお教え下さる、高い宗教性を持ちつつ生きる生き方の実践者のお一人にお会い出来、お話をお聞き出来た事は、何よりの経験と思っています。
又、その直後連れて行って頂いた、ハバイ国際共同体の寺院は、ちょうど大阪の花博後のブロッサムのような蓮の花の形のお寺でした。その中は大きな一つの空間が瞑想ルームとなっていて、宗教を超えて世界平和への祈りを捧げる場を提供しています。その瞑想ルームでも、祈るとい事を改めて見つめ直す機会を頂きました 。